接着芯の選び方
A Guide to Interfacing Fabric
芯地の選び方
芯地とは
What is interfacing?
芯地とは
What is interfacing?
芯地とは、衣服の内側、襟、カフス、ウェストバンド、ポケットなどの部分に固さ、形、構造、サポートを加えるために、また、肩の縫い目やネックラインなどある部分を安定させるために、特定の部分だけに施される追加のレイヤーのことです。
また、肩の縫い目やネックラインなど、もたつきやすい部分を安定させる役割もあります。芯には主に2種類(接着芯とフラシ芯(非接着芯))、3種類の織り方(織物・不織布・編物)、重さ(軽量、中量、重量)があります。
芯地を購入するとき、以下のポイントを決めてましょう。
- 接着芯地とフラシ芯(非接着芯)のどちらにするか?
- 織物・不織布・編物のどれが必要か?
- どの重さの接着芯を買うべきか(軽量、中量、重量)?
- どの色の接着芯が最も適切か?
接着芯とフラシ芯(非接着芯)
Sew-in or fusible interfacing
接着芯とフラシ芯(非接着芯)
Sew-in or fusible interfacing
接着芯は、特に初心者に使いやすいでしょう。片面に接着剤が付いていて、アイロンで貼ると熱と蒸気の組み合わせで、布地と接着します。接着芯はほとんどの用途に適していますが、次のような場合は避けてください。
- 非常に風合いのある生地 – 接着剤が生地にうまく接着しません。
- ネップのある生地(ベルベットやファーなど) – 接着剤を接着するために必要なプレスが生地を押しつぶす。
- 熱に非常に弱い生地 – スパンコール、メタリック、ビニール生地など(熱で生地が溶けたり歪んだりします)
- レースやメッシュなど、織りが非常に緩い、または開いている生地(接着剤が生地の右側に浸透する可能性があります。)
このような生地には、フラシ芯(非接着芯)が適しています。フラシ芯(非接着芯)は、通常の生地と同じように表生地に縫い付けられ、ステッチによって固定されます。また、フラシ芯(非接着芯)は「硬さ」が少ないため、より自然なシェイプとドレープが得られます。
接着芯とフラシ芯のどちらを使うかによって、衣服のドレープが微妙に変化します。実際、作業に慣れるまでは、フラシ芯を使うことはあまりお勧めしません。経験を積むまでは接着芯を利用されることをおすすめします。
織物・不織布・編物
Non-woven, woven or knit interfacing
織物・不織布・編物
Non-woven, woven or knit interfacing
不織布芯は繊維同士を接着して作られるため、目がありません。どの方向にも切ることができ、しかもほつれないので、特に使いやすく、ほとんどの用途に適しています。
織物芯は、織物と同じように縦目と横目があります。織物芯を裁断するときは、表地の布目と、芯地の布目2枚の布目が正しく合うように注意してください。布目を合わせる必要があるため、どの方向にも裁断できる不織布芯よりも経済的ではありません。
編物芯は繊維を編み込んで作られるため、ある程度の伸縮性があります。編物芯は、衣服と一緒に伸縮し、伸縮性を妨げないため、ジャージやその他のストレッチ素材との使用に特に適しています(ニット素材に織物芯を施すと、芯地が表生地と一緒に伸縮できなくなるため、生地のストレッチ特性が低下します)。
織物芯 ・不織布芯・編物芯のいずれを選択するかは、通常、使用するパターンや生地の種類によって決まります。一般的なルールとして、不織布芯は、ストレッチ素材のジャージーで縫う場合を除き、ほとんどの作業に適しています。